第104回午前問題81

不妊症について正しいのはどれか。

  1. 6か月間避妊せずに性交渉があっても妊娠しない状態である。
  2. 頻度は妊娠を希望し避妊しないカップル10組に3組である。
  3. 体外受精に要する費用の公的な助成制度がある。
  4. 女性の年齢と不妊症の治療効果は関係しない。
  5. 男性側の原因は7割程度である。

正解 3

  1. 6か月間避妊せずに性交渉があっても妊娠しない状態である。
    • 不妊症とは、妊娠を希望して、一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠しない状態をいう。この「一定期間」を、WHOでは「1年」と定義している。また、日本産科婦人科学会においても、2015年より従来の「2年」から「1年」へと定義を変更している。
  2. 頻度は妊娠を希望し避妊しないカップル10組に3組である。
    • 不妊症の現れる頻度は、妊娠を希望し避妊しないカップル10組に1組の割合といわれているが、近年増加傾向にある。
  3. 体外受精に要する費用の公的な助成制度がある。
    • 特定不妊治療費助成事業により、体外受精に要する費用の一部が助成される。
  4. 女性の年齢と不妊症の治療効果は関係しない。
    • 女性の年齢が高い場合、不妊症の治療効果は低下しやすい。
  5. 男性側の原因は7割程度である。
    • 1998年にWHOが発表した不妊原因の割合では、男性に原因が24%、男女ともに原因が24%、女性に原因が41%、不明が11%である。
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