第103回午後問題86

潰瘍性大腸炎と比べたCrohn(クローン)病の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 悪性化の頻度は低い。
  2. 瘻孔を併発しやすい。
  3. 初発症状は粘血便である。
  4. 炎症は大腸に限局している。
  5. 好発年齢は50歳以上である。

正解 1,2

  1. 悪性化の頻度は低い。
    • クローン病は潰瘍性大腸炎に比べて悪性化の頻度は低い。
  2. 瘻孔を併発しやすい。
    • クローン病では腸壁全層に炎症が及ぶため、瘻孔を併発しやすい。
  3. 初発症状は粘血便である。
    • 潰瘍性大腸炎では、粘血便がみられる。
  4. 炎症は大腸に限局している。
    • クローン病では、口腔から肛門まで消化管のどの部位にも炎症は起こりえる。好発部位は、小腸末端部である。
  5. 好発年齢は50歳以上である。
    • クローン病は主に若年者にみられる。
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