第101回午前問題77

全身性エリテマトーデス(SLE)で生命予後を悪くするのはどれか。

  1. 筋痛
  2. 関節炎
  3. 蝶形紅斑
  4. ループス腎炎
  5. Raynaud(レイノー)現象

正解 4

  1. 筋痛
    • 筋痛はSLEの症状であるが、生命予後を悪くするものではない。
  2. 関節炎
    • 関節炎はSLEの症状であるが、生命予後を悪くするものではない。関節リウマチとは異なり、骨破壊を伴わない関節炎である。
  3. 蝶形紅斑
    • 蝶形紅斑はSLEの症状であるが、生命予後を悪くするものではない。顔面に鼻を中心にして両頬に広がる蝶形の発疹がみられる。
  4. ループス腎炎
    • ループス腎炎はSLEによって起こる腎炎であり、蛋白尿、浮腫、腎機能低下などの症状が生じる。腎不全をきたすと生命予後を悪くする。
  5. Raynaud(レイノー)現象
    • レイノー現象とは、寒冷刺激や精神的緊張によって、四肢末梢部の小動脈が発作的に収縮して血流が悪化することで起こる四肢皮膚の色調変化である。膠原病の初発症状として多くみられ、SLEでもみられるが、生命予後を悪くするものではない。
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