第101回午後問題14

糖尿病の診断指標となるのはどれか。

  1. 尿酸値
  2. HbA1c
  3. 赤血球沈降速度
  4. プロトロンビン時間

正解 2

  1. 尿酸値
    • 尿酸値は、血中に含まれる尿酸の濃度であり、高尿酸血症の診断基準として用いられる。
  2. HbA1c
    • 糖尿病の診断基準
      (1)随時血糖値200mg/dl以上
      (2)空腹時血糖126mg/dl以上
      (3)75g糖負荷試験で2時間値200mg/dl以上
      (4)HbA1c6.5%以上
      HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合したものである。赤血球の寿命は約120日あり、HbA1c値によって過去1、2か月の血糖状態を把握することができる。
  3. 赤血球沈降速度
    • 赤血球沈降速度とは、赤血球が試薬内を沈む速度である。抗凝固剤を混ぜた血液をガラス管に入れて垂直に立て、時間の経過に伴う赤血球の沈降によってできる血漿の上澄みの高さを測る。炎症や組織崩壊などの病変のスクリーニング検査として用いられる。
  4. プロトロンビン時間
    • プロトロンビン時間は、出血してから肝臓でプロトロンビンが作られるまでの時間であり、外因系及び共通系の凝固異常を判定するスクリーニング検査として用いられる。肝機能が低下すると、血液中の血液凝固因子が減少するため、プロトロンビン時間は長くなる。
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