第105回午前問題87

Aさん(35歳、女性、会社員)は、動悸、手指の震え及び体重減少があり、受診したところ、頻脈と眼球突出とを指摘され抗甲状腺薬の内服を開始した。Aさんは看護師に「仕事のストレスは寝る前にビールを飲むことで解消するようにしているが、ちょっとしたことでイライラして眠れない」と話した。Aさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 「仕事を休みましょう」
  2. 「禁酒する必要があります」
  3. 「積極的に運動しましょう」
  4. 「発熱したときは受診してください」
  5. 「病気が原因でイライラしやすくなります」

正解 4,5

  1. 「仕事を休みましょう」
    • 仕事を休む必要はない。
  2. 「禁酒する必要があります」
    • 禁酒する必要はない。
  3. 「積極的に運動しましょう」
    • 積極的な運動は控える。
  4. 「発熱したときは受診してください」
    • 抗甲状腺薬の副作用には無顆粒球症がある。無顆粒球症では、顆粒球の著しい低下によって細菌に対する抵抗力が弱まり、易感染状態となる。無顆粒球症の初期症状である発熱や悪寒、咽頭痛に注意が必要である。
  5. 「病気が原因でイライラしやすくなります」
    • 甲状腺機能亢進症では、頻脈、手指の震え、体重減少、動悸、イライラなどがみられる。
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