第100回午後問題104

次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。

Aさんは腰痛が激しくなり、娘と一緒に受診した。痛みを起こさないための指導で適切なのはどれか。

  1. 「腰をひねる運動が効果的です」
  2. 「しゃがむときは、腰を曲げずに膝を曲げましょう」
  3. 「物を持ち上げるときは、体から離して持ち上げましょう」
  4. 「ベッドから起きあがるときは、まずあお向けになりましょう」

正解 2

  1. 「腰をひねる運動が効果的です」
    • 腰に負担をかける行為は、症状悪化を招くため、不適切である。
  2. 「しゃがむときは、腰を曲げずに膝を曲げましょう」
    • しゃがむときは、腰を曲げずに膝を曲げるようにするとよい。
  3. 「物を持ち上げるときは、体から離して持ち上げましょう」
    • 腰に負担をかけぬよう、物を持ち上げるときは、体に近づけて持ち上げる。
  4. 「ベッドから起きあがるときは、まずあお向けになりましょう」
    • 腰に負担をかけぬよう、ベッドから起きあがるときは、仰臥位からではなく側臥位から起き上がる。
  • 前の問題へ
  • 問題一覧へ
  • 次の問題へ